書店で中原昌也さんの映画エッセイを立ち読みした。『芸術新潮』に載っていたもの。そこに「システムへの抵抗」の話があった。映画でも小説でもそこにある物語の中に人は神のようなものによって作られたシステムのようなものを勝手に見出だしてしまい、否応なくそれにとらえられてしまうということがある。それへの抵抗。神や陰謀が本当にあるかもしれないし、それに対して反抗したい。みたいなことが書かれていた。「システム、システムのようなものへの抵抗、反抗」というのはすごくわかる。ずっと前から、そして現在も、そしてこれからも大きなテーマだと思う。実際日々の生活の中で非常に切実な問題である。それは「精神の根本的な安定」に関わることと言っていいだろう。それに芸術や思想もそこから発すると言っていいだろう。神のような何か、陰謀のような何か。神や陰謀の現実的な実在は置いておいても、そこから発するような「システム」への、それに絡み付かれ、吸収され、汚染され、調教され、調整され、単純化され、図式化されるようなことへの強烈な不快感、不愉快さは確かに存在し、それは私の存在にとって恐るべきものであり最も警戒すべき難敵であり、私に致命的なダメージを与えかねない最上級に危険なものであると思われる。それとの戦い。それとの戦いの準備。必ず勝つ為に。決して負けない為に。それと真反対の価値を見出だし、果てしなく追求し続けるしかないであろう。