ハンナとその姉妹 | クリエイティブ秘書のブログ

クリエイティブ秘書のブログ

広告代理店のクリエイティブ部門に所属。

クリエイティブ秘書とは?聞き慣れないワードですよね。
私のお仕事を少しお伝えします!

ウッディ・アレンの「人生万歳!」を年初に観た際に、この映画で言いたいことは「ハンナとその姉妹」と同じということを聞き観てみました。
photo:01



1986年の作品。
作品詳細:
http://movie.goo.ne.jp/movies/p7223/comment.html

今から25年も前になるのですが、
全然古さを感じませんでした。
中心にあるのが、普遍的な人間が直面する問題だからでしょうか。


内容はハンナを筆頭にした3姉妹と彼女達を取り巻く男(夫、元夫、好きな人など)との人間模様を描いた内容です。


他のウッディー・アレンの映画に通じる点が沢山。

・ 少ない登場人物内でぐるぐる回す
長女ハンナの夫は、次女に恋してしまう。元夫(ウッディー)は、三女と良い関係に。とにかく隠れて内輪で登場人物が付き合っては離れている。

・ ウッディー本人が登場
脚本、監督、俳優とマルチなタレントはさすが。

・ 神経質な登場人物が一人
早口で異常なまでの神経質。人間恐怖症気味。「人生万歳!」の老人もそうだし、ウッディー本人が登場する映画では結構彼がこの役を演じている。

・ 元夫婦
なぜか元夫婦が仲良く友達のような関係で登場し、悩み相談をする。「世界中がアイラブユー」でもそうだったな。NYらしいのか、現代的な家族の象徴なのか。

・上手いアナログ感
「ハンナとその姉妹」もNYの良い感じの古めかしい本屋だったり、薄暗い照明具合がなんともおしゃれ。不思議なんですが、病院のシーンとかもアナログな温かみが出ています。

・ 家族で集まるシーンが最後に
感謝祭やクリスマスなど家族行事で終わることが多数。

・ 人生楽しめば良い!
結構ウッディーの作品は、人間関係、生き方が複雑だったりするけど、その人たちにとって良ければどんな生き方でも良いじゃん!ていうのが大テーマになっている気がします。


「ハンナ~」の最後でも、神経質な元夫ウッディーが映画を観ていて、ぽつりと言うコメントが良かった。
もう常にストレスをかかえている彼が、馬鹿げた映像を観て気づくんです。


「人生を楽しめばいい。何も深刻に考えることはない。だから暗い人生を送ることをやめて、ないものねだりをやめて命の続く限り楽しむんだ。その後のことは誰も知らない」


「人生万歳!」の最初と最後は、主人公の老人ボリスの”Whatever works”(上手く行けばよし!)というコトバから始まります。


テーマがそうじゃない映画も勿論あるけど、概ねテーマとして出てきますね。


毎度色んなエピソードを考え、観客を飽きさせないウッディー・アレンはすごいな。もっと観てみよう。






iPhoneからの投稿