休日の午後、波乗りの大好きな友人に誘われて、サーフィンの大会が開催されているという、サンセットビーチへ出掛けました。
冬のハワイは、サーフィンパラダイス。世界有数と言われる10m級の高波がハワイ各島の北側、ノースショアに押し寄せることで有名です。ここオアフ島でも、タートルベイからサンセットビーチ、ワイメア、ハレイワ、モクレイアへと続くノースショアの海岸線に、このところ、見事なハイウェイブがやって来ています。
映画「ビッグウェンズデイ」の舞台ともなったサンセットビーチ。
島の北端から西端カエナポイントに向かって緩やかに弧を描くショアラインには、褐色の砂浜が広がり、壁のような高波が見事なチューブを描きながら、次々と押し寄せてくる様子は、実に壮大、かつ神秘的。そのエネルギー溢れる動きと胸に響くような波音からは、地球の鼓動が感じられるかのようです。
大きな波が立ち、くるっとカールし始めると、瞬く間に波のトンネルが創り出されていきます。その内側はラムネ色に透き通り、魂がすっと吸い込まれるような美しさ…。
沖には大会にエントリーしたサーファーたちが、点々と波間に浮かびながら、最高のハイウェイブを捕まえようと、今か今かと待ち構えています。
と、大きくうねり、盛り上がった波のトップから、点のように小さなサーファーの姿が現れました。
波の先端が崩れ落ちて行くと同時に、チューブの中へ。そして、波と平行にスライディングしながら、すーっとチューブの外へ出て来ました。そのままバランスを保ちながら、波のゲレンデをすいすいと滑リ降りるようにビーチへ…。どこからともなく、大きな拍手喝采が沸き起こります。
とてつもなく大きなエネルギーをもった波と、そこにエントリーし、身も心も、魂そのものをも差し出して、その大きな流れと一体となり、滑り抜けていくサーファーたち。
「波」と「人」の織りなす華麗なパフォーマンスに見とれているうち、深いところから何か暖かい感情がこみ上げてきました。
目を閉じ、ゆっくりと息を吐きながら、波の音に耳を澄ませてみます。
沖の方から徐々にパワーが高まり、最高潮に達すると同時に、それがはじけ、砕け散っていくのを感じます。泡立った波が押し寄せてきて、またすっと引いて行き…。
息を吐くたびに身体から力が抜けて、リラックスしていきます。意識が次第に内側へ、深いところへと降りていくように感じます。どんどん心地よくなっていきます。
やがて、底のほうから柔らかな光があがってきました。ふんわりと全身を包み込むような、暖かなエネルギーを感じます。
そっと目を開けると、いつのまにか夕陽が空を染め、目映い光を全身に降り注いでいました。
★☆★ DATA ★☆★
●Sunset Beach:ワイキキから車で約50分。H1-WestからH2-Northへ入り、終点ワヒアワからHwy.99を北上。ハレイワからHwy.83へ。ワイメア湾を過ぎ、フードランドを越えて、5分ほどドライブの後、右手に見えてくるビーチ(駐車場、シャワー有り)。
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