マニア
古い音源を聴くというのは思ってる以上に面白いもので、先日購入したSteve Hackettのソロ2nd「please don't touch」’78年を聴いていてハッとした。彼の経歴については書いても誰もわからないので割愛しますが、のちに彼がGTRというバンド組んでリリースしたアルバム「GTR」’86年に収録されてる曲が、すでにこのアルバムに存在してたということ。もちろん当時年代順に聴いた人ならば、さほど驚かないかもしれないが、遡るごとにその曲のエピソードが広がっていく楽しさは、俺にとってニヤリとする貴重な瞬間だ。タイトル曲でもある「please don't touch」は、かつてジェネシス在籍時に試みるもそのままに、のちにこの2ndで完成させ、Phil Collinsを唸らせたという代物。さらにその8年後に「hackett to bits」というタイトルで新たに生まれ変わっている。インスト曲なのだが、ハケットの想いの強さが伝わってくる。音の断片が繋ぎ合わされ、剥がされ、そしてまた繋いで様々に変化していく。ただし、メロディは一聴してわかる。今じゃ、飽食ならぬ飽音の時代。古き良きものを探すのは、とても新鮮に思える。あぁ、多分こういうのを巷では「マニア」というんでしょ。