今回の古代メキシコ展の最大の目玉は、アジア初公開となる『レイナ・ロハ』(赤の女王)である。
マヤ文明のバレンケ遺跡で発見されたレイナ・ロハは、石棺内から豪華な副葬品とともに見つかった女性の遺体のことである。
最大の目玉であるので、展示方法も特別だった。
人の棺を眺めているような感覚になり、思わず手を合わせたくなってしまった。
副葬品もきちんと再現されていた。
他の出土品では、『96文字の石板』。
イラストのようだけど、立派な文字らしい。
一説には、4万〜5万文字を使っていたらしく、今ではその80%が解読されている。
『チャクモール像』は、ゆるキャラのようだけど、お腹の皿のところに、生贄の心臓が置かれたようだ。
ゼロを発明したのはインド文明であるが、ゼロの概念を初めて持ったのはマヤ文明である。
マヤ文明は、高度な天文学を持っていたため、1年365日というマヤ暦を作りあげた。
『ククルカンのピラミッド』は、4面各91段あり、頂上の神殿を合わせると、4✖️96➕1🟰365段(1年と同じ)になる。