7万年の年縞と『世界のものさし』とどんな関係があるんだろうか?
つい最近、佐賀県の吉野ヶ里遺跡で石棺が見つかり、『卑弥呼の墓を発見か!?』と騒がれたことがあったが、遺跡の発掘調査で出土品の年代を知るには、『放射性炭素年代測定法』が使われている。
これは、時間の経過とともに減少する放射性炭素(C14)の量を測定することによって、年代を逆算する方法である。
ところが、今までは数百年から数千年の誤差が生じていた。
水月湖の年縞は、7万年分がきちんと層をなしているので、層の数を数えることで1年単位の年代を知ることができるし、その層に含まれる放射性炭素(C14)の量を知ることで、7万年分の『ものさし』となるのである。
もちろん、そんなに簡単に『世界のものさし』となったわけではなく、世界中の学者達が数年かけて検証した結果、『世界のものさし』として認められた。
この世界のものさしのことを『IntCal(イントカル)』といい、1998年に初めて提案されてから、2004年、2009年、2013年、2020年に更新されている。
2013年に更新されたIntCalは、IntCal13と呼ばれ、水月湖のデータは、IntCal13、IntCal20の根幹を成している。
詳しい説明は、下記の動画を見てください。