第一次世界大戦による未曾有の破壊と殺りくを経たのちの1920年代のパリは、レザネ・フォール(狂騒の時代)と呼ばれた。(世界大恐慌の前まで)
そんな熱気渦巻くパリで活躍したマリー・ローランサンとガブリエル(ココ)・シャネル。
女性的な美をひたすら追求したローランサンと男性服の機能性やスポーツウエアを女性服に取り入れたシャネル、美術とファッションという異なる分野でありながら、独自のスタイルを貫き通した二人だった。
美術展のタイトル画になってる『ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン』
ローランサンの特徴である『淡いピンクと消えいるようなグレー』。
ローランサンは、二人の娘たちの名づけ親だったようだ。
このローランサンの色づかいに着想を得たシャネルの2011年のオートクチュール。
前に見たディオール展のドレスとは雰囲気が違うし、黒のリボンがとってもいい感じ。
こうしてローランサンの絵とシャネルのドレスを見比べると驚くほど似ている。
特に黒い目と黒いリボンが際立ってる。