東寺のあとは、『親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞−生涯と名宝』が開かれている京都国立博物館に向かった。

これで日本に4つある国立博物館(東京、京都、奈良、九州)すべてに行ったことになる。



浄土真宗を開いた親鸞聖人は、京都で生まれ、9才で出家して比叡山で修行に励むが、29歳で山を下り、浄土宗を開いた法然上人の弟子となった。

そこで、すべての人が平等に救われるという阿弥陀仏の本願念仏の教えに出会うも、法然教団は弾圧を受け、親鸞も罪人として還俗させられ越後に流罪となった。

その後、罪が赦された親鸞は、京都へ戻り、晩年まで多くの著作の執筆や推敲を重ねた。



展覧会の説明によると、『本展では何よりも、親鸞自身が親鸞を語るものとして、その自筆を多く展示するように努めた。』とあるように、展示の多くが書物や手紙類の文字ばかりだった。

最初はつまらないなぁと思って観ていたが、書物に書き込んだ親鸞自身のメモ書きや推敲を重ねた跡などを観てると、何だか胸に込み上げるものを感じた。

東本願寺や西本願寺の地元での開催なので、その宗徒の人達が観光バスで来ていた。