東寺の本堂である国宝の『金堂』。
600年以上その姿を留めていたが、一度焼失し、関ヶ原の戦いの後に再建されたようである。
正面中央部の屋根が一段切り上げられ、窓が設けられているが、宇治の平等院鳳凰堂と同じ造りである。


内部は高さ12mの空間が広がり、本尊として薬師如来、その両側に日光菩薩と月光菩薩が安置されている。


次は、重要文化財である『講堂』で、空海が東寺の中でも、この講堂の像配置に最も力を注いだと言われ、21体のうち16体が国宝、残りの5体が重要文化財に指定されている。

これらの像の配置は、立体曼荼羅と呼ばれ、命あるすべてを仏が救おうとする姿を視覚的に伝えるために表現したと言われている。




立体曼荼羅の配置は、高さ3mの大日如来を中心とする五知如来(五重塔の初層と同じ)、その東側には五菩薩、西側には五大明王、東西の両端には、梵天と帝釈天、そして、全体の四隅には四天王が配置されている。ただ、配置の細かい説明がなかったのは残念かな。

五知如来の5体が重要文化財で、それ以外の16体すべてが国宝である。


写真でお見せできないのが残念であるが、とにかく圧巻のひと言だった。