794年に桓武天皇が奈良の平城京から京都の平安京に遷都した。都の正門である羅城門を挟んで両翼に東寺と西寺が建立された。
30年後、嵯峨天皇は弘法大師の空海に東寺を託されたことで、東寺が真言密教の根本道場、真言宗総本山となった。
空海に託されたときに東寺から教王護国寺という名前に変わった。
平安時代の末期、源氏と平家の争いのときに、西寺が消失し、東寺だけが残った。
障害者割引で500円を支払って、東寺の有料区域に入場した。
目指したところは、東寺のシンボルで国宝の五重塔。
新幹線で京都駅を出発すると南側(3列席側)の窓から見えるのが、東寺の五重塔であるから、京都のシンボルとも言える。
特別公開中なので、初層に入ることができた。内部は写真撮影禁止だった。
心柱を大日如来に見立て、その周りを金剛界四仏(東:阿あしゅく如来、南:宝生如来、西:無量寿如来、北:不空成就如来)が安置されている。
見て分かるとおり、五層の屋根の大きさが同じである。
4回消失されているが、高さ約55mは、木造建築物として日本一の高さを誇る。