アメ横でメンチカツを堪能し、打合せまで時間があったので、腹ごなしを兼ねてせいび(国立西洋美術館)に向かった。

せいびでは、『憧憬の地ブルターニュ 〜モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷』というちょっと変わった美術展が開かれていた。


美術展では、画家や時代、流派や特定の美術館などをテーマにしたものが多いが、今回はフランスの北西端にあるブルターニュという他方にスポットを当て、この地に魅せられた画家たちのさまざまな作品を展示している。


もうひとつすばらしいのは、フランスのオルセー美術館から借りてきている2点を除けば、展示されているほとんどの作品が日本の美術館が所蔵していることである。


美術展を企画・運営する人のことをキュレーターというが、キュレーターの力が見事に発揮された美術展である。

この美術展のキュレーターは誰かと調べてみたら、袴田紘代(東京芸大出身の博士)さんだった。


日本では、キュレーターのことを学芸員と訳すが、ちょっと違うような気がする。