帯状疱疹を引き起こすウイルスは、水ぼうそうと同じウイルスで、その名も水痘・帯状疱疹ウイルスという。


水ぼうそうになると、治った後は免疫があるから、ウイルスは症状を出さない状態で体内に潜み続けている。

歳を取ったり、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活発になり、帯状疱疹として発症する。


宮崎スタディと呼ばれる宮崎県で行われている帯状疱疹の大規模疫学調査がある。今でも調査が続いてるようだ。


これによると、宮崎県の人口が年々減っているにもかかわらず、帯状疱疹に罹る患者の数は増加の一途をたどっている。



年齢ごとの発症数のグラフを見ると、50代から急に増えていることから、2016年3月より、50歳以上の人がワクチンを打つことに公費助成が行われるようになったようだ。


上記の2つのグラフは、マルホ(株) のセミナー資料から引用。


また、帯状疱疹後神経痛という予後不良になる患者さんが多いこともワクチン接種を薦めている一因である。


帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹が治癒したあとも続く痛みで、帯状疱疹の合併症として最も頻度が高く、3ヶ月後で7~25%、6ヶ月後で5~13%の人が発症するようだ。

その痛みは、『持続的に焼けるような痛み』、『刺すような痛みが繰り返す』、『電気が走るような痛み』などと表現されるようだ。


結局、帯状疱疹後神経痛にならないためには、帯状疱疹に罹らないことが重要で、そのためには帯状疱疹ワクチンを打つことが一番のようだ。