ジュアン・ミロは、パブロ・ピカソと並ぶ現代スペインの巨匠である。
個人的には、ピカソの絵より断然ミロの絵の方が好きである。
ミロの創作活動には、日本文化への深い造詣や憧れがあったようだ。
ミロのアトリエには、日本各地の民芸品やミロの本を世界で初めて出版した瀧口修造氏との交流を示す資料が多くあったようだ。
だから、サブタイトルが、『日本を夢みて』とある。
ただ、日本へは2回しか訪れていないし、初めて来日したのが70を過ぎてからのようだ。
ちょうど、大阪万博のガスパビリオンの壁画(陶板640枚)の製作のときである。
現在、この壁画は国立大阪美術館に移設されている。
本美術展では、いくつかの作品の撮影とSNSへの投稿が許可されている。
前のブログの『パイプを吸う男』も大丈夫だった。
『カタツムリ、女、花、星』
フランス語で、『カタツムリ』、『女』、『花』、『星』と書かれてある。
タペストリーの製作を依頼されてこの下絵を描いたが、完成度の高さでミロの代表作のひとつになっている。
ミロは常々『私は絵画と詩を区別しない。』と言って、絵画に単語や文章を書き入れることを好んでいた。