約2000万年前、日本列島は、まだアジア大陸の一部だった。





約1700万年前、太平洋プレートの沈み込みに引っ張られて、日本列島がアジア大陸から引き剥がされた。

引き剥がされた証拠は、日本海側の断崖絶壁の地形に色濃く残っている。

青森県の仏ヶ浦、新潟県の親不知、鳥取県の浦富海岸などである。

恐竜が絶滅したのが約6600万年前と言われているので、引き剥がされたのは、恐竜が絶滅してから約5000万年後のことである。

だから、福井県などで恐竜の化石が見つかっても何の不思議でもない。





約1600万年前、今の太平洋側に移動する途中、日本列島は真っ二つに割れてしまった。





その間は海峡となったが、海峡をふさぐように、今の伊豆半島がぶつかった。
そして、活発な火山活動により、地盤が隆起したり、火山堆積物で埋まってしまい、今の日本列島の原型ができあがった。





細かいところは別として、日本列島の成り立ちの定説である。

では、どのように推理して立証したんだろうか?

答えは、火成岩(火山が作った岩石)である。


溶岩や火山灰の中にある鉄は、冷える過程でそのときの北の方向を永久に記録する。

つまり、大地が動いて北の方向が変わっても、動く前の北の方向が分かる。

だから、火成岩に含まれる磁石の北の方向を調べれば、大地の動きを推察することができる。