カルシウム受容体作動薬をパーサビブからウパシタに変更したので、毎週月曜日にカルシウム値を測定している。
あるとき、採血結果に『弱溶血』の文字があった。
透析をするようになって10年以上経つが、『弱乳糜』を指摘されることは度々あるが、『弱溶血』は初めてだ。
溶血とは、採血した血液の赤血球が壊れることのようで、下の写真の③のように血清が赤みがかる。通常は、①のように黄色の透明色になっている。
ちなみに、②は乳糜(にゅうび)という状態で、食事でとった中性脂肪が血液中に残っている。
溶血になる原因は、
①採血の針が細かった
②血液量が少なく採血管内が陰圧だった
③血液が採血管に底を直撃し、血液が泡立った
④採血直後すぐに冷蔵庫に保管した
とある。
溶血になると、カリウム、AST、ALT、鉄、葉酸などは数値が高くなり、インスリン、BNPなどは低くなるようだ。