金曜日の回診は、例の真面目なH先生だった。
月曜日の血液検査で、nPCR(標準化蛋白異化率:normalized protein catabolism rate)が0.68(目標値:0.9〜1.4g/kg/day)で、血清アルブミン値が4.0g/dlだった。
いずれも栄養状態を知る指標であるが、アルブミンが基準ギリギリで、nPCRが低値なのをどう評価するのかを聞いてみた。
先生から言われたことを自分なりに消化しきれていないのであまり多くを語れないが。(汗)
アルブミンは栄養状態を表す指標ではあるが、肝機能の低下や体内の炎症などで低下するので、100%栄養状態を表すわけではない。
だから、nPCRの方を気にした方がいいようなことを言われた。
nPCRを上げるには、タンパク質を含む食事量を増やす必要があるが、食事量を増やせばリンも上がるので、本来は増えたリンは薬や透析量で除去すればいいということになる。
一般的にクリニックの栄養指導は、リンが高いと単に食べ過ぎだと言われるが、nPCRによる場合分けをした方がよいそうだ。(ニュアンスがちょっと違う気がするけど)
すなわち、nPCRとリンの両方が高ければ、全体の食事量を減らす必要があるが、nPCRが低くてリンだけが高い場合は、(薬の飲み忘れは別として)お菓子やジュース、食品添加物によってリンが上がってて、必要な栄養素やカロリーが足りないようだ。
回診が終わってから、再度H先生がやってきて、nPCRが足りないからといって、プロテインを摂取するのはリンが先に上がるのでダメだとわざわざ言いにきた。