2021年12月3日に開かれた第502回中医協総会(中央社会保険医療協議会 総会)では、個別事項(その7)として慢性維持透析に係わる評価が議題に上がっていた。(詳細は、こちら。)
詳しい内容は、資料に譲るとして、透析についての議論は以下のようになっている。
〇患者は年々増加傾向で、高齢化が進んでいる。
〇有床診療所療養病床に入院する透析患者が増えてきている。
〇HIF-PH阻害剤の院外処方患者と分ける診療報酬体系にしたが、ほとんどが院内処方となっている。
〇腎移植は透析に比べて生命予後が良いが実施件数が少ない。移植を含めた腎代替療法の推進が必要である。また、腎代替療法専門指導士の養成も開始された。
〇在宅血液透析は、施設透析に比べて生命予後が良いが、諸外国と比べて非常に少ない。
〇腹膜透析患者へ遠隔モニタリングすることで医療費の削減や治療の改善効果がある。
診療報酬改定の論点は、
〇移植を含めた腎代替療法の情報提供の推進
〇有床診療所の透析の評価
〇HIF-PH阻害剤を用いる場合の評価
〇腹膜透析の遠隔モニタリングによる管理の評価
〇在宅血液透析指導管理料の評価
さて、どんな結論になるんだろうか?