キッセイ薬品工業(株)と丸石製薬(株)は、透析患者におけるそう痒症治療薬「ジフェリケファリン」の第Ⅲ相臨床試験において主要評価項目を達成したと発表した。(詳細は、こちら。)


痒みについて、少しおさらい。


透析患者の痒みの原因は以下の4つに分けられる。

①外因刺激に対する痒み感受性の亢進

皮膚の乾燥により、痒みを伝える神経が皮膚に向かって伸長し、痒みを感じやすくなる。

ひっかくことで、二次的な湿疹ができ、さらに痒みが悪化する。

 

②内因性痒み物質の蓄積

尿毒素が体内に溜まる。

血中カルシウム、リン濃度が高くなる。

血中副甲状腺ホルモン濃度が高くなる。

 

③痒みメディエーターの過剰産生

痒みメディエーター(痒みを媒介する物質:ヒスタミン、サブスタンスP、サイトカインなど)が過剰に産生される。

 

④脳内の痒み制御メカニズムの異常

痒みを誘発する物質(内因性オピオイド:βエンドルフィン)の血中濃度の上昇

 

それぞれの原因に応じて以下の治療を行う。

①保湿剤などの外用薬でのスキンケア

②透析膜の改良、カルシウム・リンの管理

③抗アレルギー薬の内服

④痒みを抑制する薬(ナルフラフィン:レミッチ)の内服