②血液透析アクセス日常管理加算
概要として、以下のように書かれてある。
人工腎臓を実施している全ての患者のバスキュラーアクセス(VA)に対してリスク評価を「慢性血液透析用バスキュラーアクセスの作製および修復に関するガイドライン」に基づいて行い、理学的所見、透析効率、回路内圧等の評価を実施し、不全が疑われる場合には超音波検査等によるリスク評価を行う。また、超音波検査等で不全が疑われる患者に対する専門的な治療体制を有している保健医療機関と連携を行う。
診療報酬に収載する理由として、以下のように書かれてある。
VAは直接生命予後に関連し、その管理は必須である。しかし、ガイドラインで推奨されているにも関わらず施設間格差が認められる。
VAを日々扱っている臨床工学技士(CE)が超音波検査にて観察している施設も多いが、現行の診療報酬制度上保険請求できない現状がある。この加算により透析室内のCEを含む医師、看護師らによる多職種によるVA管理が実現され、総体としてVA管理の質の向上が期待できる。さらに、VA関連トラブル(閉塞、感染等)、が予防でき、結果的に関連する医療費の低減に寄与し、患者のADL、QOL更には生命予後をも向上させる。前回新設されたK616-4-2(PTAを3ヶ月以内に実施する場合)算定でも閉塞に至る前の施行により改善率が向上する。
月1,000円の診療報酬を要求しているが、その根拠は、
日本透析医学会と日本臨床工学技士会が共同で実施した44施設のアンケートで、5688名の患者の調査を行った。その結果、総超音波検査回数は13,616回(定期評価10,798回、トラブル時評価2,818回)で、対象患者あたり2.4回/人施行していた。
この検査を超音波検査(パルスドプラ法)加算で請求の場合、74,888,000円となり、調査した総患者数で除すると、1,097円/月になる。
前に『下肢末梢動脈疾患重症化予防』で月1,000円が認められたし、PTA関連はいろいろと改定になっているので、今回も認められる可能性があるかもしれない。
