豊田市美術館で開かれている『モンドリアン展』に行ってきた。

ピート・モンドリアンは、下の写真のように縦横の黒い線でキャンバスを区切り、そこのいくつかのマスに三原色で埋める抽象画で有名である。


先日放送されたNHKの『ブラタモリ』の『日本の石垣スペシャル 〜加賀百万石の城でわかる石垣の魅力とは?〜』の回で、金沢城の玉泉院丸公園の石垣を見たタモリさんは、『これはすごい。抽象画。モンドリアンですね。』と思わずつぶやいた。
その石垣がこちら。


例の絵には、『コンポジション』というタイトルがついているんだけど、モンドリアンが代名詞になっちゃってる。(笑)

本展覧会は、初めは具象画を描いてたモンドリアンがどのように抽象画を描くようになったかをオランダにあるデン・ハーグ美術館所蔵の絵を中心に展示されている。
すなわち、モンドリアンがモンドリアンになるまでの軌跡をたどる展覧会である。

モンドリアンは、3つの時代(自然主義時代(具象画)、表現主義時代、キュビスム時代)を経て、抽象画の時代へたどり着いた。

自然主義時代や表現主義時代は、抽象画時代の三原色を使った華やかさとは打って変わって、暗〜い絵だった。

キュビスムやゲーテの色彩理論に触れるにしたがって、画風がまったく変わっていったのが分かる。