8月2日付で日本透析医学会より、『透析患者の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院調整の現状と透析施設へのお願い』が出された。

 

東京都では1日に3000人を超える新規感染者の発生が続き、コロナ病床はひっ迫した状況になり、透析患者でも入院が非常に困難な状況となっている。神奈川・埼玉・千葉県でも同様の状況となっている。

病床ひっ迫により、7月末より1都3県では、透析患者は無症状・軽症でも入院という原則が保てず、入院が決まるまでは自施設での透析をお願いする症例が発生している。

 

ワクチン接種体制の確保と推進)

第3波では、透析患者の新規感染者は一般人口328人に1人の割合での感染であったが、第4波では、新規感染者は一般人口682人に1人の割合での感染と急激に減少している。

これは、ワクチン接種が高齢者の多い透析患者に効果をもたらしたものと思われる。

厚労省からの事務連絡を活用し、すべての透析患者に2回接種の終了を目指して欲しい。

 

退院患者の速やかな受入れ)

退院基準を満たし、退院可能と判断した場合は、病床確保の観点から、速やかな受入れをお願いしたい。

 

医療従事者および透析患者へのお願い)

〇ワクチン接種の推進

〇県をまたぐ移動や不要不急の外出を控える

〇ワクチン接種後の感染対策の継続

 透析患者のワクチン接種後の感染例が報告されていることから、引き続きマスク着用および手指消毒の実施をお願いする。

〇感染疑い例のスクリーニング検査と隔離透析

 健康状態の把握の不備と思われる事例が発生しているので、発熱や咳がある場合は、事前に透析施設へ連絡するよう指導の徹底をお願いする。

〇自施設での隔離透析の準備

 感染疑い患者や感染患者が発生した場合、自施設での透析予定日にもかかわらず、透析を行わず入院調整を待つ、あるいは3日空き透析を予定する施設が見受けられる。この場合、入院した際に溢水なのか肺炎なのか判断がつきにくく、入院透析施設に緊急透析や夜間透析などの負担をかけることになるので、自施設での隔離透析または空間的な隔離、時間的な隔離での透析が行える体制の構築をお願いする。

(詳細は、こちら。)