今回の展覧会は、作品がどこの美術館の所蔵なのかを中心に観た。
所蔵作品がよく分かるように、色分けしたキャプションになってた。
緑が横浜美術館、赤が愛知県美術館、青が富山県美術館だった。
前のブログでも言ったけど、富山県美術館の収蔵品が秀一であった。
例えば、パブロ・ピカソの4作品では、左上から青の時代(愛知)、新古典主義(富山)、シュルレアリスム(横浜)、キュビズム(富山)であるが、明らかに価値が高いのは富山県美術館の2作品である。
ジョアン・ミロの『パイプを吸う男』もミロから『プロフェッサー』と呼ばれた瀧口修造氏の尽力で入手したようだ。
もちろん、アンディ・ウォーホルの『マリリン』なんて、相当な目利きがないと。
極めつけは、ゲルハルト・リヒターの『オランジェリー』。今では、価格がつけられないくらいになっているはず。
どうしてこんなに素晴らしい作品を入手できたんだろうと調べてみたら、前身の富山県立近代美術館の初代館長の小川正隆氏と開館の直前に亡くなってしまった日本のシュルレアリスムの理論的支柱だった瀧口修造氏が関わっていたからのようだ。
愛知県美術館でのトライアローグ展が終わると、次は富山県美術館での開催(11/20〜1/16)となるから、予定を作って行かなくっちゃ。