第3章)アートの多次元化
ネオ・タダ、ポップ・アート、ミニマル・アート、コンセプチュアル・アートなどまさに多元化する現代アートを俯瞰している。
画家では、イヴ・クライン、アンディ・ウォーホル、ゲルハルト・リヒター、フランシス・ベーコン、クリスチャン・ボルタンスキーなどである。
 
 
アンディ・ウォーホルは、イラストレーションの転写技術を発明し、大量生産されているもののなかに美しさを発見し、大量生産できる転写技術で表現した。
『マリリン』は、彼女の死亡記事が出た直後に彼女の写真を引き伸ばして、色々な色の版画にして10組を並べたもの。
どこにでもありそうだけど、色の配色と並べ方は独特である。
これも富山県美術館の所蔵である。
 
 

現代のドイツを代表するゲルハルト・リヒターの『オランジェリー』。
これも富山県美術館の所蔵であるが、有名になる前だったので、900万円弱で購入されたそうである。
昨年、箱根のポーラ美術館がこのリヒターの作品を30億円で購入したというニュースがあったので、この『オランジェリー』は、今では購入時の100倍くらいの値段になっているはず。(下世話な話だけど)
こちらも富山県美術館で、目利きの確かさを実感した。
今回展示された作品の中で一番好きな作品であり、一番長く眺めていた。
 
 
 最近人気のフランシス・ベーコンの『座像』。
モデルがいるようだが、こんなに歪んで描かれたらモデルさんは気分を害すよなぁ。
これは横浜美術館の所蔵である。
確か豊田市美術館には、ベーコンの作品が何点かあったはず。
 
 

今の時代、画家本人の独自のコンセプトや新しい表現方法が求められるが、観る側は自分に結びつく何かを探すか有名な批評家の評価をなるほどと思うしかない。

今週の『月曜から夜ふかし』で芸大を卒業した若い画家が出ていた。この人は水着になり、オッパイに絵の具を塗り、キャンバスに胸を押しつけて描いてた。
描いた絵と水着がセットで50万円だった。
描かれた絵はまるで理解できないけど、投資の対象としては面白いかもしれない。(笑)