名古屋市美術館で開催している『ランス美術館コレクション 風景画のはじまりコローから印象派へ』へ行ってきた。
この美術展は全国で巡回展示されてたので、観られた人も多いのではないだろうか。


ランス美術館は、シャンパンメーカーの経営者から遺贈されたコレクションが中心となっている。
特にカミーユ・コローの収蔵数は、ルーブル美術館に次ぐものだと言われている。

今は4年に渡る改装中なので、長期の貸し出しが可能のようである。

約200年前のフランスでは、宗教画や歴史画の価値が高く、風景画は絵画のヒエラルキーでは底辺だった。

また、鉄道の普及によりより遠くに出かけることができるようになったこととチューブ入りの絵の具が開発され画材を外に持ち出せることが可能になり、画家たちはアトリエを飛び出して風景画を描くようになった。

また一方で、画家たちを支援していた王侯貴族がフランス革命で力を失い、古典に明るくない中流階級の人たちが支援するようになると、分かりやすい風景画の需要が高まった。

展覧会に入ると、写真撮影可能な巨大なパネルがあった。


右側の絵が、カミーユ・コローの『イタリアのダンス』で、左側の絵が、クロード・モネの『べルーリ岩礁』である。