今回の資料には興味深いものがあった。それが、生体腎移植における腎提供の既往である。要するに、透析患者に腎臓を提供した過去があるかを聞いた。
〇腎提供の既往
腎臓移植の約90%が生体腎移植である。慢性的なドナー不足のため、高齢や高血圧、糖尿病を持つややリスクの高いドナーからの移植が行われている。ドナーの安全性は、生体腎移植の選択に大いに影響を与える。
今回の調査では、腎提供の有無を聞き、誤解している人や腎提供年を記入していない人を除いた104人について、腎臓を提供したときから透析導入になった期間をまとめた。
前に受けた腎移植の講演会では、ドナーが透析になった例はないと言っていたが、腎臓を提供してから5年未満で透析に至った例が13人もいることにちょっと驚いた。
