N700Sが今まで新幹線の車両と大きく違うところは、「標準車両」という考え方をしたこと。
ま、乗ってる乗客には関係ないけどね。
東海道新幹線は「のぞみ」「ひかり」「こだま」いずれも16両での運転である。
だから、今までは16両編成を基本として、床下機器の配置を行なってて、16両編成で8種類の車両となっている。
その内訳は、先頭車が2種類、変圧器ありの車両が3種類、変圧器なしの車両が3種類で計8種類である。
N700Sでは、インバーターやコンバーターなどの機器を小型化できたおかげで、半分の4種類の車両となった。
このため、16両編成に限らず、12両編成や8両編成なども新たに設計することなしに自由に組み合わせることができるようになった。
これは編成の短い山陽新幹線や九州新幹線のためというより、2027年に東京〜名古屋で開通するリニア新幹線のためだと思われる。
リニアが開通すると、東海道新幹線のすべての列車を16両編成で運行しないはずだから。
機器が小型化され空いたスペースに、リチウムイオンバッテリーが搭載され、停電時にトイレの使用が可能となったり、停電時にトンネル内や橋の上で停車してしまった場合でもバッテリーによって安全な場所まで走行できるようになった。