ハモンセラーノは、プロシュート・ディ・パルマ、金華ハムとともに世界三大生ハムと呼ばれているスペイン産の生ハムである。

スペイン語のハモンはハム、セラーノは山のことなので、ハモンセラーノは山のハムということになる。

年末に知り合いからハモンセラーノの原木(実際は、ミニハモンと言われるものなので、原木とは違う)をいただいたので、大晦日に切り出しながら味わった。


イタリア産のブロシュートとの違いは、豚の後ろ足を皮付きのまま塩漬けするか皮をはいでから塩漬けするかの違いのようだ。
ハモンセラーノは、皮をはいでから塩漬けするので、より塩っけを感じ、プロシュートより濃厚な味わいがある。

そんな話をしながら食べてたら、娘がそう言えば、塩の結晶がシャリシャリするよと言った。

それは、塩の結晶ではなくアミノ酸の一種のチロシンというもので、肉が熟成している証拠。

納豆が賞味期限近くになると豆の表面に白い斑点が出ることがあるが、これもチロシンで、納豆業界ではこういう豆のことを「チロってる」というそうである。

ハモンセラーノに合わせて、大晦日というのにチーズフォンデュにした。


完全にリン&塩分祭りとなってしまった。(汗)