指宿から足を延ばして、知覧にある特攻平和会館にやってきた。
4回目の訪問であるが、何度訪れても例えようのない悲しみに包まれる。
国粋主義者や愛国者ではないけど、東京の靖国神社、沖縄のひめゆりの塔、広島の原爆資料館、鹿児島の知覧特攻平和会館には一度は来るべきだと思っている。
陸軍航空隊の基地だった知覧飛行場は、太平洋戦争末期の沖縄戦に駆り出された多くの20歳前後の特別攻撃隊員たちが飛び立っていった場所である。
1945年4月から6月に至るまで菊水作戦という人類史上類をみない飛行機もろとも敵の艦隊に命がけの体当たり作戦で戦死した特別攻撃隊員の数は、実に1036人。
ここ知覧からは半数近くの439名が飛び立ったそうで、その一人ひとりの遺影、遺品、遺書などの資料を展示した館内は、涙なしでは見ることができない。
母の足腰が丈夫なうちに連れて行きたい。
