院長先生にもらった『酸塩基平衡』という資料がネットに出ていたので、興味のある人は読んでみてください。(資料は、こちら。)

 

今回は、資料の中にある血液ガスの見方に沿って、前回院内で測定した血液ガスの値を見てみる。

 

ステップ1)pHからアシデーミアかアルカレーミアかを判断する。

pHは7.382で、基準値7.40±0.05(7.35~7.45)以内である。

 

ステップ2)HCO3イオンかPCO2の変化をみる。

HCO3は16.8mmol/lで、基準値は22~26なので、代謝性アシドーシスである。

PCO2は28.9Torrで、基準値は36~44なので、こちらは呼吸姓アルカローシスである。

 

ステップ3)アニオンギャップ(AG)の計算。

AG=Na-(Cl+HCO3)

Clイオンは、今回の血ガスで測定していないので、通常の血液検査の値105を採用すると、

AG=141-(105+16.8)=19.2となり、基準値12±2から外れるので、HCO3を補正する。

補正HCO3=AG-12+測定HCO3=19.2-12+16.8=24

補正HCO3は、基準値に入り、酸塩基平衡障害ではないことになる。当然だけどね。

 

回診のときの院長先生の回答のとおり、代謝性アシドーシスが呼吸中枢を刺激してPCO2が低下した。

これは、酸塩基平衡障害ではなく、生理的な代償性反応である。