4年ほど前に、『団子と剣山で人工血管』というブログを掲載した。(そのブログは、こちら
。)
ブログの中で平成30年(2018年)ごろに透析のシャントに応用したいとあるが、ようやくヒトに移植する臨床研究が佐賀大学で始まったようだ。(佐賀大学からのアナウンスは、こちら。)
患者さんの皮膚(1cm×3cm)を採取し、その細胞をバラバラの状態で培養して、ブログにあるように剣山に刺して目的の人工血管を製作し、これを患者さんに移植する。
言葉ではよく分からないので、実物の写真を見れば納得いくかな。
血管のような3次元構造物を作るバイオ3Dプリンターには、通常、足場(スキャホールド)と呼ばれる生体吸収材料が使われるが、剣山を引き抜いてしまえば、細胞だけになるので、移植の際に足場の材料による拒絶反応が起きにくい。
この人工血管(足場を使っていないので、スキャホールドフリーという)を使えば、従来の人工血管では感染しやすかったり、閉塞しやすかったりすることがなくなる。まさに夢のような人工血管である。
今回の臨床研究では、安全性を確かめるために行うので、患者さんに移植された人工血管には針を刺さないらしい。
早く実用化が待たれる。

