さて、『フォリー=ヴェルジェールのバー』の不思議についてです。

この絵は、見ての通り中央の女性の後ろが鏡になってる。でも、後ろ姿の女性は、シャンパンのビンと比べるとズレすぎ。しかも、本来右端の男性は女性と向かい合うはずなのに、描かれていない。

美術館の見解では、中央の女性を目立たせるためにあえて男性を省いたようだ。

エドゥアール・マネはこの絵を描いた1年後に亡くなっているので、真相は不明である。

あと、左側のちょっと目立つ女性は、マネの愛人だと言われているようだ。

他には、ピエール=オーギュスト・ルノワールの『桟敷席』が圧巻だった。

たまたまかもしれないが、この2枚の絵のいずれも黒に圧倒される。

素晴らしい絵の数々にちょっと消化不良気味なので、愛知県美術館に来たら、もう一度観に行かなくっちゃ。