では、ようやく常設展示室の1Fへ入ろう。(笑)

ここは、『19世紀ホール』と呼ばれているところ。


ここの天井は三角形の天窓があり、自然光が取り入れられている。

 


建物の柱をアップしてみると、型枠で使用した木型の木目がはっきりと見ることができる。

後で調べてみると、家具職人が型枠を作ったんだとか。

 


次の展示室へは、『建築的プロムナード』と呼ばれるスロープを上がっていく。

スロープを上がりながら、ゆっくりと変わっていく景色を楽しめるように設計されたらしい。

 

スロープを上がっていくと、本館展示室になる。


19世紀ホールを中心にその周りをらせん状に展示室が囲むように配置されている。

この巻き貝のように展示室が配置されてる理由は、展示作品の増加とともに展示室を増やせるようにした『無限成長美術館』構想である。これこそがル・コルビュジエが実現したかったもののようだ。

ただ、実際に展示室を増やすことは実現できてない。

『無限成長美術館』構想の美術館は、世界に3つしかないようだ。

 

 

本館2階の展示室は、『モデュロール』を使って設計されてる。

モデュロールとは、人の身体の寸法を元に、それを黄金比の基準として考えた、建築における基準寸法のことである。

西洋人の理想的な身長が183cmで、その人のおへその高さが113cmで、それを2倍にした高さが低い方の天井の高さ、226cmになっている。

高い方の天井は、低い方の2倍、452cmとなっている。

 

ここで、身長:おへその高さ=183:113=1.619:1

これこそが、フィボナッチ数列(2つ前の項と1つ前の項を足し合わせていくことでできる数列)が示す黄金比である。

ミロのビーナスのおへその位置も、この黄金比と同じになっている。

フィボナッチ数列については、別の機会にでも。

 

このように国立西洋美術館は、建物自体やその中の展示物、すべてがすばらしい。