平成26年度は、2年一度の診療報酬改定の年だ。
技士さん達が、HDFに時間の区割りができるかもしれないとか、月に14回の制限が16回になるかもしれないと話していたので、ちょっと気になって調べてみた。

 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織(医療技術評価分科会)というところに、各学会が提案を行っている。

日本透析医学会は、『慢性維持透析濾過(複雑なもの)』(いわゆるHDF)の場合は、現状2255点のを2355点への増額を求めている。

HDF



これによると、HDFが普及することで、生命予後の向上、透析低血圧の減少などの効果があり、入院医療費の減額等を勘案すると、トータルで医療費が17億円増加するらしい。(詳しくは、こちらのp333。)

次に、月当たり14回の制限を16回にすることを求めている。

回数制限

 


こちらも、トータルでの医療費は、3億円ほど増加することになっている。(詳しくは、こちらのp334。)

審議の結果はどうかというと、HDFの方が『再評価すべき根拠が十分に示されていない』、回数制限の方が『評価すべき医学的な有用性が十分に示されていない』ということになっていて、どうやら実現しないようだ。(詳しくは、こちらのp11)