昨日の患者会の報告です。

まず、「血液透析に関する日本透析医学会ガイドラインについて」は、
・透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン
・慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン
の2つのガイドラインについて説明がうちの院長先生からあった。

ガイドラインは、すべての患者さんに適応するものではない。
患者さんの状況を主治医が判断して、ガイドラインから外れる治療法を選択することもある。
透析患者の死因の4割が心血管合併症であること、急性心筋梗塞を起すと透析患者の50%が1ヶ月で亡くなるそうだ。
透析時の急な血圧低下が生じた場合には、早期に心臓超音波検査を行い、異常があれば専門医を受診した方がいい。
血圧低下を防止するためには、時間当りの除水量を軽減し、透析時間を延長した方がいい。

二次性副甲状腺機能亢進症の病態についての説明。
管理の優先順位は、血清P(リン)濃度、血清補正Ca(カルシウム)濃度、インタクトPTH濃度の順。
血清Pが管理目標を逸脱している人の生命予後が一番悪い。
管理が出来ないときには、「副甲状腺全摘および自家移植」を早急に行った方がいい。
高リン血症もかゆみも「しっかり透析」を行えば防げるはずだ。
「レミッチ」というかゆみの薬があるが非常に高価。(52,353円/月)
レミッチの処方量が透析医療者の善し悪しの判断になるのでは。(よく処方する医者はよくないらしい。)
これには、少し説明が必要で、
透析の総医療費は1兆3000億円。全国民の総医療費が33兆円なので、全国民の0.2%の透析患者が4%の医療費を使っていることになる。
おそらく、厚生労働省は透析患者の数が増えてもこの透析にかかる医療費の増加を認めないだろう。
となれば、高価な薬を使えば使うほど、お金が製薬会社に流れ、結果的に透析本体への診療報酬が削減されることになる。
レミッチは、鳥居薬品の製品であり、全腎協のHPにも鳥居薬品が主催する「透析かゆみ川柳」が掲載されているが、今言った理由により、レミッチを推奨することが透析患者自身の首を絞めることになることを、果して全腎協は知ってて、掲載しているんだろうか、と痛烈なメッセージがあった。

話が長くなってしまったので、「災害対策」については次回に。