マサムネさんのお好きな本、会報110号で紹介されていた
「虫けら様」を読み終えました。
漫画本です。

✳︎ここから先、本の内容を少々書いています。
読んでいて、なんだかとても懐かしい感じがしました。
日本昔話を見ているような。
私はいちばん最初のお話の「瓢箪虫」(ひょうたんむし)が好きです。
ひょうたんの中で好みの家具や道具を揃えて暮らす瓢箪虫が可愛い!
いい趣味してますわ。
法師にお土産を渡す姿もたまらなく可愛い!
もちろん本物の虫はそんなことはしないのですが、あまり違和感なく読めてしまうのが著者の秋山さんのスゴいところです。

「グラスホッパー」「コオロギ」「鈴虫」「ハナムグリ」「夏蜘蛛」「ホタル」「蝶」「オケラ」「カゲロウ」「アリ」「ハチ」「サソリ」「ムカデ」…
スピッツの曲の中にはたくさんの虫の名前が出てきます。

子供の頃、鈴虫やカブトムシ、クワガタを飼っていましたので、大人になった今でもカブトムシやクワガタに触ることができます。

大抵の虫は見たり触ったりできるのですが、私はイモ虫や毛虫が大嫌いで、中でもキアゲハの幼虫がいちばん嫌いです。
あの毒々しい縞模様を見るとゾッとします。
画像を載せるのも嫌なので見たい方は検索して下さい。
蝶は好きなのになぜでしょう?
自分でもわかりません。
アメブロを見ていたら、イモ虫LOVEな方のブログがありました。
イモ虫の画像満載で飼育して手に乗せたり、道路を這っていたイモ虫を葉の上に帰してあげたり、大変可愛がっていらっしゃいました。

私は庭の植物にイモ虫がついていたらすぐに殺虫スプレーを吹いてしまいます。
イモ虫好きの方は「なんて残酷な!」と怒りと悲しみで震えるでしょう。
そう思うと今まで酷いことをしてきたのだと申し訳ない気分になってきました。

瓢箪虫の他にも、時間をかけて巣を作り、卵を産み、敵が来れば必死で戦うハチ。
キノコに命を奪われるセミの幼虫。
天敵から身を守るために植物の一部になりきる虫。
蚤(のみ)の恩返し…

どんな虫でも小さな体で一生懸命生きているんだなぁ…
読んでいると虫たちが愛おしくなる。
そんな1冊でした。