草野マサムネは蜘蛛なのか?

さびしい僕は地下室の
すみっこでうずくまるスパイダー

君に会えた  夏蜘蛛になった
ねっころがって  くるくるにからまって
ふざけた  風のように  少しだけ揺れながら

草野マサムネは言葉と音という糸を吐き出して、曲という巣を作り続けている。
甘く、切なく、優しく、激しく、妖しい巣を幾つも幾つも。
我々は草野マサムネという蜘蛛の作った巣に魅せられて止まってしまった蝶なのだ。
もう、逃げられない。