『ボブ・ディラン補完計画』とは、これまで置き去りにしてきた、俗に『ディラン迷走期』と呼ばれる1970年代後期~1990年代前半のディラン音源を発掘し、50作を超えるディラン公式盤のコンプリートを成し遂げようというプロジェクトのことである!!迷走期も後半戦に突入しましたが、実はこの時代のディランはセールス的にふるわなかったこともあり、そのせいもあってか中古盤の流通も意外に少ないようです…。
あるいはレコードからCDに切り替わる狭間の時期であったことも関係しているのかも知れません。諸ところが、さすがは東京!!
地元では発掘できなかった盤が、ふらっと立ち寄ったブック・オフで入手できたりしてしまう。
今回の二枚は東京滞在中にゲットしました


『BOB DYLAN / GOOD AS I BEEN TO YOU』
中野ブロードウェイで発掘。
ジャケット・デザインのダサさには定評があるディランだが、これはその中でも特にヒドイ部類だ…。
いくらなんでも、このパーマ失敗した寝癖頭みたいなヘアスタイルはないだろう(原題が長ったらしいうえに邦題がついていないので、僕は浦沢直樹氏に倣い、このアルバムは『寝癖』と呼んでいる)
できれば買いたくなかった…(笑)

『BOB DYLAN / 奇妙な世界に』
三軒茶屋のブックオフで発掘。
こちらのジャケは迷走期にしては、まあまあカッコイイですね。
『寝癖』は1992年11月に、『奇妙な世界に』は1993年10月に発表されているが、実はディランはその間にデビュー30周年を迎えている。
ディラン自身がそれを意識してやったことなのか、この人の場合はどこまでが計算で、どこからが天然なのか皆目見当がつきませんが、30周年の節目に発表されたこの二作は、デビューアルバム『ボブ・ディラン』を思わせる、原点回帰的なトラッド曲集!!
収録曲は全て1940年代以前から伝わる伝統的なブルースやフォークソングばかり。
渋すぎるといえば、あまりにも渋すぎるが、久々に生ギター一本で弾き語るディランには、ファンとしては落ち着くべきところに落ち着いた安心感のようなものも感じられ、いよいよ復活の予兆も見え隠れしています。
『奇妙な世界に』のタイトル曲のイントロなどは、あの『風に吹かれて』を想起させたりもしますね。
一人でバーボンでも飲りたい夜のBGMにはピッタリな大人向けのアルバムじゃないでしょうか(笑)



映画『ハーブ&ドロシー』の時にも強く思ったことですが、やはりアートとは本来なら庶民の生活の中にこそあるべきものなのだと感じましたね

テクノサウンドの名残も匂わすレトロ・モダン歌謡!!