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ヘッドフォン最近は夜のクラブ活動自体とんとご無沙汰で、実はDJブースに立つのもかなり久しぶりのことだった。
正直なところ、慌ただしい生活の中でレコードに聴き入る時間は確実に減っていたし、興味や物欲は家具、家電、生活用品やF1に傾倒しがちで、このところ音楽を深く掘り下げる姿勢というものに欠けていたかも知れない。

硬派な視点から言えば『生涯現役モッズDJ』にあるまじき堕落した日々を送っていたところ、あれよあれよとイベント当日になってしまい、しかもワーキングクラスモッズの悲しいサガで、当日の夕刻まで仕事だったため、急いでシャワーを浴び世俗で塗れた汚れを洗い清め、岡本太郎ルックに着替え、7インチを適当に見繕って携帯BOXに詰め込んだころには、もうイベント開始まで一時間余り。

同じ県内でも、名古屋の会場からは遠く離れた西三河の片田舎からスクーターで向かうにはちょうどいい頃合いになっていた。


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贒当夜のDJは全員がイタリアン・クラシック・スクーター、ベスパ&ランブレッタでご出勤!!

いくらモッズのイベントとはいえ、実はこれは意外と珍しい光景である。

DJは大荷物になってしまいがちなものだが、ただでさえトリッキーな挙動と操作性を誇るイタリアンスクーターに、大量のレコード等を積載して走行するのは想像以上のテクニックを要するので、DJのスクーター出勤はベテランMODだけに許された特権なのだ(笑)


鄕そう、当夜のDJはベテランぞろい。
たかが地方都市のアンダーグラウンドシーンでの、狭い世界の話を大袈裟に語るのは好きではないが、モッズカルチャーは地道ながらも根強くこの街にも受け継がれていて、とくにこの『MAXIMUM MOD』で共演した三人のDJ陣は、私とおおよそ同世代でありながら、三者三様の精力的な活動でシーンを牽引し続けており、セミリタイア組としては頭が下がる思いなのだ。

今年のモッズメーデーでも感じたことだが、おかげさまで確実に若いキッズ達の姿が増しており、まだまだ青いが着実に育ちつつある次世代モッド連中の初々しい反応につい目を細める。

べつにオレが育てたわけではないが、親子ほどに年の離れた他人同士がモッズという文化を触媒にしてフロアで一体になっている様子を眺めていると、文化や歴史というものは、こうして受け継がれ紡がれてゆくのだなと実感し、自分もその中の一員であるということに軽い感動と、ちょっとした誇りのような感情すら覚える。
ホントに大袈裟ではあるが。





◆DJ SET LIST◆

1.THE CHARMAINES / I IDOLIZE YOU

2.ROYAL TEENS / SHORT SHORTS

3.HERBIE GOINS & THE NIGHT-TIMERS / CRUISIN'

4.THE CAPITOLS / WE GOTA THING THAT'S IN THE GROOVE

5.JAMES ROYAL / I CAN'T STAND IT

6.THE SONS OF FRED / BABY WHAT DO YOU WHAT ME TO DO?

7.JIMMY WINSTON & HIS REFLECTIONS / SORRY SHE'S MINE

8.SMALL FACES / HEY GIRL

9.THE KINKS / ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT

10.THE HUMAN BEINZ / NOBODY BUT ME

11.THE DIXIEBELLES / ROCK,ROCK,ROCK

12.CLAY COLE / TWIST AROUND THE CLOCK

13.SAM COOKE / TWISTIN' THE NIGHT AWAY

14.SHIRLEY ELLIS / SOUL TIME

15.JAMES & BOBBY PURIFY / SHAKE A TAIL FEATHER
16.BOBBY FULLER FOUR / I FOUGHT THE LAW

17.MITCH RYDER & THE DETROIT WHEELS / JENNY TAKE A RIDE

18.MR.DYNAMITE / SH'MON


個人的には、長いブランクからの復帰戦ということで、ある意味リハビリのような夜だった。
忘れかけた感触を確かめつつ手探りで綴られたセットリストは、やはり迷いやぎこちなさを感じる部分もあったが、逆にそれが生々しくザラついたイレギュラーな雰囲気を醸し出し、それはそれで楽しかったような気もする。




◆DJ SET LIST 2◆

19.BRIGITTE BARDOT / SAINT TROPEZ

20.CECILIA ES SES ENNUIS / J'AIME LE POP CORN

21.THE FRANK POPP ENSEMBLE / HIP TEEN DON'T WEAR BLUE JEANS

22.LULU / LOVE LOVES TO LOVE LOVE

23.THE SHOCKING BLUE / VENUS

24.ETTA JAMES & SUGAR PIE DeSANTO / IN THE BASEMENT- part 1

25.WILLIE MITCHELL / THAT DRIVING BEAT

26.THE BO STREET RUNNERS / AND I DO JUST WHAT I WANT

27.HIM & THE OTHERS / SHE'S GOT EYES THAT TELL LIES

28.BOBBY COMSTOCK / LET'S STOMP

29.CAPRI SISTERS / I WANT YOU TO BE MY BOY

30.THE TRASHMEN / SURFIN' BIRD

31.MILLIE SMALL / MY BOY LOLLIPOP

32.THE SKA KINGS / JAMAICA SKA

33.JUSTIN HINDS & THE DOMINOES / LOVE UP AND PUSH UP

34.MADNESS / MADNESS

35.SECRET AFFAIR / TIME FOR ACTION

◆ENCORE◆

36.THE SUPREMES / YOU CAN'T HURRY LOVE





後半かなりうろ覚えだし、書き連ねてみるとけっこう雑なセットリストだが、レコードを回した順に収納BOXに並べていく癖があるので、それによると、どうやらこんな感じだったらしい。




これまでは平日開催が多かったためか、実はこの『MAXIMUM MOD』には初参加だったが、狭い世間で俗に言う『名古屋三大モッズイベント』の中では後発ながら、これぞモッズの王道、登竜門的イベントと言えるかも知れない。とても楽しい夜でしたグッド!

個人的には、何故か十数年昔を思い出し、少し青春を取り戻せたような気がした夜だった(苦笑)