「灼熱とアイスクリーム」と「みしてかしてさわらして」に共通してることなーんだ?
正解は、1番と2番でメロディーを変えてくる、でしたー!
はい、クソクイズから始まりましたが、前回に続き、考察などといった高尚なことはしません。出来ません。ごめんなさい。
というわけで今回は「灼熱とアイスクリーム」と「みしてかしてさわらして」の曲構成についてのお話です。この2曲は面白い曲構成してるんですよねー。まあ、変わった構成といっても、プログレッシブ・ロックのようにやたら転調したり変拍子やらを混ぜてきたりしてるわけではないのですが。
あと今回はコード(和音)の話なんかも出てきますが、分からない方は読み飛ばしてください。コードとか理解しなくても音楽は楽しいものですからね。
まずは「灼熱とアイスクリーム」から、のその前に、基本的な曲構成というものについてざっくりとお話ししときましょうかね。
まあ皆さんご存知だとは思いますが、アイドルポップス曲に限らず耳にする多くの歌ものの曲の構成というのは
Aメロ、Bメロ、サビ
を1セットとして、これを2回なり3回なり繰り返していく、という形が基本になっていますね。歌が始まって最初のメロディーのパターンがAメロ、次に出てくるパターンがBメロ、そして一番盛り上がる箇所がサビ、といった具合です。Bメロとサビの間にCメロがあったり、最後に落ちサビといわれる少しテンポをおとしたサビからラスサビにいったり、サビを一番最初に持ってくる頭サビなんてパターンも多くありますが、基本形は Aメロ→Bメロ→サビ を基本とした様々なバリエーションとなっています。
さて、では「灼熱とアイスクリーム」の曲構成なのですが、この曲の構成の面白さは公式MVのコメント欄でlifehouse0711という方が分かりやすく説明されていますので、そちらも見ていただきたいと思うのですが、
1番 Aメロ、Bメロ、Cメロ、サビ
2番 Dメロ、Eメロ、Cメロ、サビ
Fメロ、サビ、Eメロ
という形になっています。ご覧の通り、なんとAメロとBメロが1番にしか出てこないんですね(Dメロも2番の冒頭だけ)。2番に入って1番と別のメロディーで展開していくという変則的な構成となっています。
そしてそれらの部分とはまた別に変わってるのが、最後に持ってくるメロディーがサビではなくEメロとなっているところ。まあ確かにMVのコメントのlifehouse0711さんも言っている通り、この曲の中で一番印象的なメロディーではあるんですが、かなり独特な展開ですよねー。
なのですが、曲を通して聴いてみてもそういう変則的な印象は受けないように思えます。なんとなーく聴いていると2番に入ってメロディーが変わったことに気づかない人もいるかもしれないくらいです。
その要因はですね、私思うに、1番のAメロとBメロ、2番のDメロとEメロ、その部分のメロディーは変わっていても基本的なコード進行と演奏がほぼ同じだから、なのではないでしょうか。コードでいうとおそらくは両方ともB♭とFの繰り返し(B♭M7とFM7/Aですかね?残念ながら私のバカ耳では判別できません)で、しかも伴奏もギターのカッティング(※左のスピーカーから聞こえてくるギター伴奏)が完全に同じではないのですが、似た感じに演奏されています。なので、メロディーが変わっていてもそこまで違和感を覚えない作りになっているのではないかと。
その他にも個人的に面白いと思うのが、上ではFメロと書きましたが、通常ならに落ちサビあたるような箇所(もあちゃんと川瀬さんのソロパート)のバックの演奏が、イントロのフェードインしてくるほんのわずかの冒頭部分(2~3秒)のフレーズを持ってきてるんですね。これに気付いた時は「あのギターのアルペジオをここに持ってきてるのかー!」と変に感激しました。
というように、「灼熱とアイスクリーム」は変則的な事をしている割には演奏の統一感があってそれを感じさせない出来となっているのですが、次の「みしてかしてさわらして」は逆の作り方となっています。
構成としては
1番 Aメロ、Bメロ、Cメロ、サビ
2番 Dメロ
Bメロ、Cメロ、サビ
となります。この曲も「灼熱とアイスクリーム」同様、1番と2番でメロディーを変えてきてます。Aメロが1番の最初だけ、Dメロも2番の最初にしか出てきません。そういう所は同じとなるのですが、違うのが、1番が終わって間奏に入り、2番にはいる直前の「ジャージャージャージャー♪」というディストーションギター(伝われ)から明らかに曲調を変えてきてます。ここが「灼熱とアイスクリーム」と違う所ですね。演奏で「はい、変化球ですよ」と分からせにきてるわけです。
そしてDメロに入るのですが、ここでもまた素直に展開していくのではなく、Dメロが終わってまた間奏のようなインターバルを入れてから「ウォー×4」(Cmのコーラス)を挟んでBメロに移るという変化球を見せつけてきます。いやー面白い。
そしてCメロからサビへいって終了です。アイドル曲に伝統のように受け継がれる落ちサビといったものも無く、コンパクトにまとまった一曲(3:05)。この曲はイントロもゆったりしたスカのリズムから入って途中でテンポが倍になったり変化つけてきてますし、3分少々の短い時間の中で次々と変化していく、非常に楽しい曲だと思います。
まあ、このような(これ以上に)変則的な曲はアイドル曲でも探せば沢山ありますが、この2曲は「実は面白い構成になっている」といった感じで、私のお気に入りなのです。(桜エビ~ずでいうとこの他にも「せつないや」の1番はAメロからすぐにサビにいったりしてて、ちょっと面白いと思います。1番はAメロ→Bメロ→サビ、2番がAメロ→サビ、というのは時々あるんですが、逆というのは珍しいのではないかと)
なんか他にも書きたいことがあったような気がするのですが、ま、いいか。というわけで今回は以上となりますが、あくまでど素人の感想であり、音楽的な知識のある方から見れば「なに言ってんだこいつ」と思うかもしれませんが、大目に見てね。
最後に余談となりますが、私「灼熱とアイスクリーム」の作曲・編曲を担当されているピオーネさんの曲が大好きなんですよね。桜エビ~ずでは「オスグッド・コミュニケーション」と「お年頃distance」の作曲もされております。「灼熱とアイスクリーム」のあの超超超カッコいいギターもピオーネさんご自身で弾いているそうです。なにやら最近は本業が忙しく作曲活動はあまり出来ていないとツイッターで呟いてるのを見ましたが、また桜エビ~ずに曲を提供してほしいものです。
それでは。
☆☆☆☆☆☆追記☆☆☆☆☆☆
この記事は取り上げさせていただいた作曲家ピオーネさんからささやかなお褒めの言葉を頂いております。
嬉しい限りです。
ステキ考察。ありがとうございます。やる気。出ます。 https://t.co/CHfVSorsgd
— ピオーネ (@pione_pione) November 12, 2019