個人的アイドルソング大賞2019 | 日陰の歌

日陰の歌

古いアイドルの代表曲でも有名曲でもない、かといって隠れた名曲というわけでもない個人的に大好きな楽曲についての戯言ブログ、
だったのですがネタ切れ気味。最近のアイドルソングなどについて語っております。基本的にあやふやな記憶に基づいてのぼんやりした独り言です。

2019年にCDやサブスク等で発表されたアイドルソングの中から個人的に好きな楽曲を10曲選びました。頑張って1グループ1曲のみとしました。じゃないとukkaとnuanceで半分以上占めちゃいそうだったので。

ステージ上のパフォーマンス等は関係なく、純粋に音源の魅力のみを基準としてます。
一応順位はつけてみたものの、こういうのは最近聴いたものほど順位が高くなりがちですからね(自分の場合はですが)、聴いた順序が逆なら結果も逆になったかもしれないくらいの当てにならないものです。
YouTubeで見られる公式動画があればその動画を、無いものはSpotifyのリンクを貼っていきます。

それでは10位から。


10位 tipToe. 「秘密」


第一期終了間近のtipToe.。ファン的にtipの2019年の1曲といえば「茜」なのだろうけど、個人的にはこちら。ビッグバンドジャズな曲で、とにかくメロディーの気持ちよさが半端ない。

 


9位 RYUTist 「きっと、はじまりの季節」

 

 

2018年に名曲を連発したせいで2019年は少しおとなしい印象だが、18年が異常すぎただけで19年に発表した曲もどれもクオリティが高いと思う。2020年からは新しいステップを踏み出すそうで、この曲はそんな始まりを現したような1曲。サビのさわやかさがとても気持ちよく、とくに間奏後の3番でサビを繰り返す部分(3:40くらいから)で一旦歌唱を止め演奏だけになる部分。あの部分の解放感というか、旅立ち感(伝われ)が最高なのです。



8位 さっきの女の子、「が愛を止めたい日」


2019年はジャズを取り入れたアイドルソングが散見されたような気がするのだが、「さき女」はネオアイドルジャズを標榜する(?)グループ。故に曲調はジャズテイストが多い。といってもそこはそれそのままのジャズをやるわけもなく、8ビットサウンドなどを絡めながら新しいアイドルポップスを作ろうとしているように思える。中でもこの曲は比較的強いスウィング感が出ていて、個人的にお気に入り。



7位 SAKA‐SAMA 「わたしたちの地図」


寿々木ここねは天才である。いや、奇才といったほうが正しいか。とにかくあの歌い方、儚さ幼さ浮遊感を内包しつつ決して弱々しくはない歌い方は訓練によって獲得できるものではないと思うし、真似しようと思っても出来るものではないと思う。現在サポートメンバーの朝倉みずほとの二人体制だが、相性は良さそう。この曲は朝倉さんパートも非常に良い。

 


6位 FAREWELL, MY L.u.v 「gloomy girl」

 

 

どういうグループか、アイドルなのかどうかもわからない状態で曲を聴き、調べて驚いた。なんていうか、ギャップの塊。名古屋拠点のアイドルグループで、曲はHIP HOPベース(というかブラックミュージックか)でとにかく都会的でオシャレ。ヴォーカルは大人っぽいが、歌詞には幼さが残る。で、メンバーが滅茶苦茶若い(現在14歳と15歳)。なんだこれ。面白い。



5位 私立恵比寿中学 「曇天」

 

 

初めて聴いた時、曲の出だしのカウントに続いて聞こえる真山さんの声「夕闇の中」の「ゆう」の時点で曲の雰囲気がすべて伝わってきた。なかなかできる体験ではない。これは余談なんだが、アイドルソングというものはすべての曲に振り付け、ダンスが必要なのだろうか? この「曇天」にも振り付けがついているが、わたくし的にはスタンドマイクで歌わせてあげたい。

 

 

4位 sommeil sommeil 「愛の旅」

 

 

とにかく一度聴いてほしい。人によっては「ナニコレ?」ってなったり「最高!」ってなったりすると思う。私は後者です。80年代後半くらいから90年代初めくらいのニューウェーブ感がたまらない。バックの演奏はいい意味でスカスカ、ヴォーカルのリバーブのかかりかたがこれまた良い。あ、MVは一部色がチカチカするので、そういうのに弱い方はちょっと気を付けてください。

 

 

3位 ukka 「214」

 

 

「リンドバーグ」「キラキラ」「それは月曜日の9時のように」など“強い”曲を持ってるukkaだが、持ち歌の中に「灼熱とアイスクリーム」とこの曲があることは非常に大きな意味を持つ。前述の強い曲に比べると地味というか派手さはないかもしれないが、この2曲の“質”によってukkaというグループの輪郭がはっきりと浮かび上がるのだ。そういう楽曲だと思う。先日のコンサートでこの曲のイントロと共にステージ奥の扉が開き、冷たい外の空気と共に彼女達が現れたその光景は、この曲を聴く度に思い出すだろう。あと曲の評価とは関係ないが、MVも非常に素晴らしい。台湾遠征時の空気をそのままこの曲とともに閉じ込めた奇跡のような出来。幾ばくかの時が流れた後、メンバーもオタクもこのMVを観て涙を流すと思う。

 


2位 CYNHN 「解けない界面論」

 

1位にしようか悩んだ。もうね、楽曲の完成度が非常に高い! Bメロの気持ち良さも格別だし、サビの途中のブレイク時に入る『あらら』のフレーズが滅茶苦茶利いてる。これ『あらら』だから良いんであって別の言葉だとここまで効果を発揮しないと思う。素晴らしいセンス。この曲はたまたま耳にしたんだけど、メンバーの顔も名前も知らないのに曲の完成度のみで感激したのは久しぶり。エビ中の「ハイタテキ!」以来かも。この曲をきっかけに他の曲も聴いたけど、個人的にはこの曲が白眉。グループとしての方向性は模索中なのかもしれないが、ゴリゴリのロック路線よりはこの曲のような方向性が個人的にはいいと思います。



1位 nuance 「ハーバームーン」

 

 

CYNHNとどっちを1位にしようか迷ったけど、こちらの方が衝撃度が上だったので1位に。もーめっちゃカッコいい。2番のサビ後の盛り上がり方が最高。ラップチューン曲だけど、個人的にはそれほど強いヒップホップ感は感じない。サビが歌パートで時間的にも長いというのもあるし、ラップパートもいわゆる“ラップ”って感じではなく、sing like talkingというかtalk like singingというか、まあどっちでもいいんだけど、歌パートとの差異というか、そういうのが小さく感じられてナチュラルにサビの歌パートと繋がってる印象。アレンジも素晴らしく、無駄に音を重ねてないのが良い(バックで控えめに鳴ってるピアノのオシャレさ!)。発表が12月なので、アイドル楽曲大賞は2020年ノミネート。1位目指せるんじゃないの?ってくらい良いです。nuanceさんは今まで「タイムマジックロンリー」を聴いたことあるくらいしか知らなかったけど、この曲が収録されているミニアルバム「botän」(名盤)がきっかけで現在見事にヌュマっております。

 

 

以上です。すべての曲がSpotifyにありましたので、プレイリストを作りました。リンクを貼って終了としたいと思います。それでは。

https://open.spotify.com/playlist/3zNrIioQYifGTs9r4pmDpc?si=MiI9k3wfSx2ueRX2e4cJlw