前回はチェコ共和国、デンマーク、ハンガリーについての現状の一部をご紹介しましたが
一方で、チェコの片割れと目されるポーランドはどうなっているのか？
東欧でもっとも対ロシア制裁強硬派であるポーランドについてです
しかし。。。自分たちが制裁した相手の資産を無理やり押収してガスを供給させるとか。。。ポーランドも相当強引ですね
以下、ポーランドのガス関連の記事の翻訳二つです
Poland still buying Russian gas – Gazprom 4/28 RT
ポーランドはまだロシアのガスを購入しています – ガスプロム ４月２８日 ロシアテレビ
直接購入が止められてからのち、ドイツからの逆流入の価格を引き上げた、とエネルギーメジャーは言っています
ポーランドは、ルーブルによる支払いを拒否したことで直接供給を止められたのち、ロシアの天然ガスをドイツ経由で購入しています。と、ロシアの大手エネルギー企業ガスプロムが木曜日に語っています。
「今週、ポーランドはルーブルを使ったロシアのガスの新しい支払い条件を拒否しました。彼らはもはやロシアのガスを必要とせず、それ以上買わないであろう、と大々的に発表しました。しかし実際のところ、ポーランドは直接供給が停止された後もロシアのガスを購入し続けています。現在、ドイツからガスを購入しています、そしてヤマルｰヨーロッパ・パイプラインを経由し、ポーランドに逆流入して戻ってきています」と、ガスプロムの公式代表セルゲイ・クプリヤノフは述べています。
水曜日、ガスプロムは、ワルシャワが今月初めに開始された新しい支払いメカニズムの沿革にそってルーブルによる燃料の支払いをしなかったため、ポーランドへのガス輸出の完全な停止を発表しました。ガスプロムによると、ワルシャワが新しい支払い条件を順守するまで供給は再開されません。同じ理由でブルガリアへの供給も停止されました。
ポーランドは水曜日、ドイツからの逆流入ガス供給の入札価格を5倍に引き上げている、というデータが、ガス輸送ネットワークであるガスケード（Gascade）のドイツのオペレーターから示されました。
1か月前のこと、ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相は、ポーランドは年末までにロシアの天然ガス、石油、石炭のすべての輸入を禁止するだろう、と述べました。水曜日、ポーランド政府の戦略的エネルギーインフラ特命全権大使であるピョートル・ナイムスキーによって、ワルシャワはもはやロシア企業からガスを購入するつもりはない、という彼の立ち位置が繰り返し説明されました。
同時に、ポーランドの首相は国民に対し、ガスがポーランドの家庭に流れ続けることを説明して安心させようとしました。ガスプロムが元栓を閉めた後の水曜日、モラヴィエツキ首相は「人々が家を暖め、食事を作ることができるようにあらゆることをしています。」と述べました。EUはガスプロムの行動を「脅迫」と名付けました。
木曜日、ポーランドのパウエル・シェファネイカー（Paweł・Szefernaker）内務・行政副大臣は、ワルシャワがロシアのエネルギー大手ノバテックに科した制裁措置のために、数十の自治体がガス供給されることなく放置されたと発表しました。
（そして、ポーランドのワルシャワ政府がノバテックに科した制裁措置についての記事がこれです）
Poland seizes Russian gas assets 4/29 RT
ポーランドはロシアのガス資産を奪った ４月２９日 ロシアテレビ
エネルギー製造業者ノバテックは、ガス搬送のための輸送インフラを（ポーランドの）国有資産として引き渡すよう命令されています
ワルシャワは、ロシアのエネルギー大手企業ノバテックのポーランド子会社に、ガスインフラ設備を国営企業に譲渡することを義務付けた、と政府報道官のピオトル・ミューラーは金曜日に語りました。ポーランドの制裁リストに載っているノバテックは木曜日、ポーランドのいくつかの地域へのガス供給を停止しました。
今日、マテウシュ・モラヴィエツキ首相は、危機管理法に基づいて、国営企業PGNiG、PSG、Gaz-Systemに対し、ノバテックが公式に所有しているガス施設網にガスを直ちに供給するよう要請しました。」とミュラーは述べました。
彼は、ノバテックの子会社であるノバテック・グリーン・エナジーは、首相の命令によってガス施設網をそれらの企業に移転する義務があり、その後、供給遮断された自治体にはガスを供給するだろう、と付け加えました。
広報担当者によると、転送プロセスはすぐに開始されます。「もちろん、それらはすべてノバテックとその従業員たちからの抵抗があるかどうかにかかっていますが、もしそのような抵抗があれば、危機管理法に従って、強制的な手段を適用することができます」とミュラーは説明しました。
木曜日、ポーランド当局は、制裁措置を受けてノバテックがガス供給を停止した後、数十の自治体が液化天然ガスなしでとり残された、と述べました。ポーランドは早い時期に、エネルギー会社を含む５０のロシアの会社と個人に制裁を科していました。