最早期記憶というものをご存じでしょうか。
記憶を想起した人が“自分の一番昔の記憶である”とするものであり、個人のパーソナリティや精神生活と密接な関係があるとされているものです。
これはのちの対人信頼関係にも影響があると論文が発表されています。
時期としてはおおよそ3歳ごろ、自我が芽生え始めたころと言われており、それ以前の記憶は残っていないとされています。
20歳30歳の人に1歳2歳のときの記憶は?と聞いても遥か昔のため覚えていないのだろうと思いがちですが、5歳6歳の児童に聞いてもやはり3歳ごろを境にそれ以前の記憶を覚えていないとされています。これを“幼児期健忘”といい、記憶域の海馬が完成されていない乳児期のころの記憶は残すことができないとされています。
この理論からいうと、3歳ごろまでは人格形成に大きな影響は与えないのではないか、と素人ながら考えてしまったのですがどうやらそういうわけでもなく、むしろ3歳までの教育がのちの発達には重要とされているみたいです。
自分のこどもたちを見ると、今まさにスポンジと同じくなんでも吸収できる状態。まもなく1歳と3歳です。
育て方は特に意識したことはなく、環境も同じ。違うことと言えば下の子は生まれながらに上の子がいたということぐらい。
それでも、それだけでもふたりの性格はまったく違うものです。上の子は人見知りが激しかった時期があったのですが、下の子は人見知りとは?というぐらい誰にでも懐き、誰にでも笑顔。モノへの興味でも上の子はひとつのことを黙々と取り組む(積み木、ピアノのおもちゃなど)性格でしたが、下の子は散漫。とにかく目につくものを追いかけ、握り、口に運び、また別のものへ。
こうして見ていると、3歳までは残る記憶は無いとされているものの、産まれてから今日までの経験の何かしらが影響しているのではないか、または生まれる前の経験、さらに言えば母親の胎内で生を受ける前に経験したことが性格にも影響しているのではないかと考えてしまうことも多いです。
こどもとは。成長とは。子育てとは。そもそも人間とは。
そんなことを考えると疑問ばかりが生まれ、楽しくなってしまいます。
人間って本当に謎が多く、興味深い生きものだなとつくづく感じています。