マイペースなワーママ、動きます -2ページ目

マイペースなワーママ、動きます

2boysママ。今までは他人軸で生きてきた。在りたい自分へ変わっていく過程を記録するための内向きなブログ。

鈴木祐さん著「科学的な適職」

まずこれを読んでショッキングだったのは、
「好きを仕事にする」ことが必ずしも幸せではないということ。
どんなに好きな仕事でも、仕事にはトラブルや面倒な事務処理なども含まれる。好きなことだけができるわけではない。
好きな仕事を重視し過ぎると、現実とのギャップが大きくなり、「本当にやりたいことなのか」疑念が沸きモチベーションが低下する。

天職に就けた人を対象とした調査によると、偶然始めた仕事を続けていくうちに、情熱が生まれスキルが高まり、天職に変わっていった人が大半だったとの結果があるそう。

また、面白かったのは、楽な仕事も幸福度が低いこと。
程良いストレスは刺激になり、モチベーションを上げる効果がある。楽過ぎる仕事の継続は退屈感を高め、幸福度は下がる。仕事のみならず、人生において人は心身に適度なストレスは必要なものだ。

では、どういう視点で仕事を選んだら良いのか?
↓以下に視野を広げて仕事を探すと良い
仕事の幸福度を上げる要素
・自由度
・裁量権の大きさ
・達成感=モチベーション(環境や仕事内容、フィードバックの得やすさ)
・多様な仕事内容
・人間関係(上司、同僚)
・他人への貢献

確かに、自分自身に当てはめてみると、テレワークなど、時間や場所のコントロールをしやすい、自由な働き方により幸福度を感じやすいのは実感している。
裁量権もある程度は欲しい。

多様な仕事内容も納得する。
私は専門職のため、仕事内容が偏りやすい。もっと幅を広げたいという欲はある。
同じ業務を続ければスキルは上がり、会社としても効率は高まる。ただ、従業員の幸福につながるとは限らない。いくらある分野に精通している人でもそればかりを求められたら息が詰まり、たまには別のことをやりたくなるという心理がある。と、この本にも記載がある。

結論、幸福な仕事や適職というのは予想以上に現実的なものだと思った。逆に言うと、今の仕事でも工夫したり見方を変えれば幸福度が高められるかもしれない。

好きなことでたくさん稼ぐーーーこんな夢のような仕事をいつまでも探すより、まずは今あるものに目を向けてみた方が良さそうだ。
これは朗報でもある一方、ショッキングでもある。
まぁ、この本もあくまで参考として捉えておこう。