（前回ブログの続きです）

今回の間取り診断で弊社は下の4点を改善点にあげました。

●薪ストーブの位置

●シューズクロークの動線

●トイレの位置

●パントリーの位置・動線

（間取り診断を行った事例を再掲いたします。）

何が問題と考えたのでしょうか。

このうち、今回はシューズクロークの動線を考えてみます。

●まず、シューズクロークとは（シューズクローゼットとも呼びます）、玄関に下駄箱を設置せず、玄関の近くに靴をメインにコートや季節用品などをしまえる大きな収納スペース（部屋）を設けるものです。玄関をすっきりとキレイに保ち、生活感を出さないためには必須の設備と言えるでしょう。設置する目的を考えればバックヤードとしての利用となります。今回の施主様もシューズクロークを条件の一つにあげていました。

●また、急にスピリチュアル要素が入り恐縮ですが、風水をはじめとして良い運気を呼び込むには玄関に極力靴を置かない、というのが鉄則です。風水なども根拠がないものではなく、その主旨は、玄関が運気の出入りするところであるという考えの根拠として、人との関わりで運気・幸運はもたらされるされるものであり、「人」つまりお客様を迎え入れる玄関に靴が出ていることは、汚れのついた靴がある・臭いの元となる靴があるという意味で、お客様を迎え入れる状態ではない、すなわち良い運気も迎えることができない、という意味と弊社では解釈しております。

ここで、今回の間取りを見てみます。

一点補足です。間取り図なのでわかりにくかったのですが、玄関のうち黄色で塗った部分が玄関ホールで、たたきより一段あがっているとのことです。（今回の主旨には直接関係しません）

一見してよくあるシューズクロークの配置です。大きな問題があるようには思えません。ここで、動線をシミュレーションしてみます。

まず、家にいらしたお客様の場合は、シューズクロークに靴を自分でしまう事はありません。玄関を入って玄関たたきで靴を脱いでホールに上がりますから、クロークを利用せずに終わります。

こちらは何の問題も無いと思います。

続いて家族の動線をシミュレーションします。

今回も適当なお絵かきで申し訳ございませんが、まず家族はきちんと靴をしまう事が前提ですから、赤矢印の通り玄関からそのまま扉を開けてシューズクロークに入り、靴を脱ぎ棚にしまいます。

ここで次の行動を考えた場合に困りませんでしょうか？

シューズクロークで靴を脱いでしまいますので、赤い点線矢印の通り、玄関のたたきにはどうやって戻るのでしょうか？あくまでバックヤードですので玄関との間には壁と扉があります。

従来からのシューズクロークはこうしたパターンが一般的で、多く見られます。施主様もシューズクロークがあることに満足して特に何も思わないかと思います。

しかしながら、実際にはこうしたケースでは玄関たたきとクロークの間で使用するサンダルなど専用の履き物に履き替えていることが多いようです。まさか裸足で玄関に戻るわけにはいかないですよね。

（中にはホールに飛び移ったりしてる場合もあるようですが）

結果として、靴は全部しまわれても、専用の履き物だけが玄関に残ってしまうことになるのは非常に残念であり、この動線をなんとかできないかと弊社は考えました。

（続きます）

弊社では第三者のフラットな視点で、将来も売れる家を実現するため、間取り診断やデザインのコンサルティング・３Ｄ画像作成など、家づくりを支援するサービスを提供しております。ご要望に応じ、家相・風水などの観点でのアドバイスも可能です。

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間取り診断（3）シューズクロークの動線