この世に生を受け、はや36年。
生まれて初めての体験だった。
‘春一番’と伝えられた昨日、
俺は、
本格的に花粉症を発症、
そしてその猛威により‘発熱’したのである。
正確な言葉遣いとしては、
今もなお37度ちょっとあるので、
‘発熱中’である。
「こ、これは・・・・これはひどいねえ・・・・」
かかりつけの医者もビックリしていた。
目は、六本木の帝王から陥落した直後の「海老蔵」以上に真っ赤に腫れ上がり、
鼻は、ひどい炎症のため、ザ・ベストテンで意気揚々とタンスを担いで見せた全盛期の「大川栄作」をはるかにしのぐどデカさになり、
口は、鼻呼吸ができない故、口呼吸に頼りすぎた結果、唇が荒れに荒れ、「カネフクの明太子」を縦に4個並べたような分厚さになってしまっているからだ。
それに加え、
先にも述べたように発熱。
「コウくん、ちょっと写真とらせてもらっていい?」
なるほど、きっと学会等で発表するのだろう、
花粉症治療に役立てて貰えるなら、と思い快諾した。
カシャッ、カシャ、カシャッ・・・
先生のiphoneで何枚も撮影されていく。
「コウくん、もうちょい、笑ったりできる?」
「あ・・・はい・・・・」
あれ?医療で使われてる写真って目は映さないし、どれも無表情じゃなかったっけなあ・・・と思いつつも、
ニカッっとサービス。
「なんかポーズとかできちゃう?」
「え?」
「いやあ、ボク、ブログやってるんだけどさ、のせてもいいよね?最近、アクセスのびてきてさぁ~」
なんだ!あなたの個人的なブログか!
「コレなんだけどさあ!」
なんかの魚を釣り上げた際の先生の写真が、「釣っちゃったんだぜえ~」の文字とともに掲載されている。
「先生、すいませんが治療をお願いしてもよろしいですか」
被害は、この花粉症で十分である。