地震の野郎を殴れるなら思いっきり殴ってやりたいぜ | アイ☆アム☆ダイエット紳士                   ~無礼なほど太りすぎたボーカル~

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下北沢で、ネットで、‘話題騒然’予定。そして一般レベルで、‘鬼ブレイク’予定。・・・・・のバンド『モダンレコード』。そのヴォーカル、過度に素敵な男“コウ”がさらけだすドキュメンタリー・ブログへようこそ!

 地震のときは、池袋ドン・キホーテ前の信号を渡っている最中だった。


 ビルがグニャッと曲がったように見えたので、「ああ、めまいだ・・・」と思って頭をふった。


 誰かが腕にしがみついてる。


 パッと見たら、女子高校生。


 「おいおい!これってモテ期の到来じゃないのか!?」


 正直、心はガッツポーズを決めかけているところだった。


 「いや!ちがう!」


 すぐわかった。


 池袋のビルの全部が、コンニャクのように不気味にしなっている。


 太くて安定感のあるはずの俺の足がナゼかおぼつかない。


 「ゴォー」という深い嫌な響き。


 波打つ街。


 悲鳴。


 倒れこむ人々。


 地震だ!ついに来ちゃったんだ!この日が!


 「もしかしたら死ぬのかもしれない」


 相当な恐怖心が俺を襲った。


 でも一方で、


 「こんなんで死ねるかよ!せめてあと1回デートしてから!」


 死に対してダダをこねる、意外に強気な自分もいた。


 揺れが静まってくる。


 しがみついてきた子に「ごめんね~俺が三浦春馬みたいだったら最高の地震なのにねー」とその時に言える精一杯のギャグをかました。


 その子だって死の危険を感じていた時だ。面白いわけがない。


 ギャグの点数としたって赤点だ。


 でも、ひきつりながらも無理やり微笑んでくれた。


 こんな時になんて気遣いのできる子なんだろう。


 きっと同じクラスで隣の席だったら、絶対好きになっていた。


 

 急いで、友人に電話する。


 おそらく家でひとりだ。


 つながらない!何度何度もかける!


 50回はかけたただろうか、やっとつながった。


 「家の中がグチャグチャ」「どうしたらいいの・・・」


 声が震えている。泣き声。


 「必ずそっち行くから!」


 約束したがいいが、電車は復旧せず。


 バスは待っても待っても来ない。


 結局、2,3時間かけて徒歩で向かった。


 「どうか!どうかそれまで大きな地震が来ないように・・・い、いや、それからも来ませんように・・・」


 やっと最寄り駅に到着。


 「さあ、あの子の家まで急ごう!」とダッシュをしようとした矢先に、


 すでにご家族が助けにいらしてることが判明。


 「お、おれ・・・意味ねぇ~」


 しかし、ご厚意で、ご家族と一緒に泊めてもらえることに・・・


 助けるはずが逆に助けてもらってしまうという、見事な格好悪さ。


 自分が嫌になった。


 「どこまでも情けないなあ、俺は・・・」と。


 

 でも、翌日、運転再開したての電車に乗りながら、


 やっぱこれで良かったんだと思った。


 ここで格好つくようだったら、なんだか自分じゃなくなる気がする。


 いつでも土壇場で格好悪いのが自分じゃないかと。


 でなきゃ、ライブでMCをすることも、このブログを書くことも出来なくなってしまう。


 

 今回の地震で命を落とした方へ・・・言葉がでない。偽善めいたメッセージなんか送れない。


 生き残った人々へ・・・ゆっくり休んで、もし立ち直れるようだったら・・・またもう一回、一緒に日本を創っていこうと言いたい。