近所に‘ダミ声’の魚屋さんがいる。
築地のまぐろのセリなどでおなじみの、ああいう声だ。
毎日必ず「はい、いらっしゃ~い!安いよ~!」とやっている。
まだ若い。おそらく20代前半。
にもかかわらず、あの声の出来上がり、見事な魚屋っぷりだ。
「今日、なんかオススメの魚あります?」と聞いてみた。
近くであのダミ声を堪能してみたかったのだ。
すると、「戻りカツオがうまいよ~」と魚屋らしい、タメ口でのご返答。
いい感じだ。僕が子供のころの、昭和の魚屋だ。
ただ、話し声は意外にも‘さだまさし’のような実にソフトで甘い声だった。
僕に接客した後、また店頭での呼び込みを再開したのだが、うまく声を切り換えられなかったんだろう、1分くらい‘さだまさし’で呼び込みをやっていた。