自転車屋 きんちゃんのブログ

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まいど~ 自転車屋きんちゃんです。




本格的に寒ーい季節に突入ですな。


きんちゃんの周りにいる人は、常に背筋も凍るおやじギャグにさらされているので、少々の寒さならへこたれません(笑)




さて前回に引き続き、今回はノーパンクタイヤ(パンクレスタイヤ)の種類について。


おさらいとして、ノーパンクタイヤとは 「中身が空気ではないから、異物が刺さっても空気がなくなって走れない状態にならない」 というもの。


まず、


● リペアムゲル


特殊な弾性樹脂を120℃~160℃の高温で溶かし、空気の代わりにチューブに充填するというもの。


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写真のように冷えるとチューブの中で塊になるので、釘や画鋲を踏んだくらいじゃびくともしません。




● e-コアフィットインシステム(発砲ゴム体・発砲エラストマーなど)


前回のブログの写真の物です。


リペアムゲルと同様に空気の代わりに塊を入れるもの。


リペアムゲルは高温溶解させた弾性樹脂を、チューブの中に流し込むというものでしたが、こちらはチューブの代わりに発砲ゴム体の芯そのものを入れます。




空気を入れる手間もめんどくささもないので、普通に考えたらかなり良いものと思えるでしょう。


ただしデメリットも確実に存在します。


①重さ


 ・リペアムゲル

  空気の代わりにチューブ内に密度の高い詰め物をするわけですから、単純に車体重量が増します。


 ・e-コアフィットシステム

  発砲ゴムなのでリペアムゲルほど重たくはなりませんが、空気タイヤと比べるとそこそこ重く感じる人もいるでしょうか。


 どちらにしろ空気より重くなるわけで、スポーツ車の乗られてて重量増加を気にされる方には、おすすめできませんね。




②パーツ代・工賃が高め


 ・リペアムゲル

  作業自体にタイヤ一本で5・6000円以上(価格は店によってまちまち)かかる上、チューブに高温で溶かしたものを流し込むので、温度に耐えられないとタイヤ・チューブが変形するので、それなりの物に替えないといけない場合があります。 作業時間もかかるそうです。


 ・e-コアフィットシステム

 部品代は5,000円前後のところが多めです。作業時間は30分~1時間ぐらいでしょうか。 リペアムゲルと違うのは専用の機械がいらない(最低限の工具は必要)ので、自転車の扱いにかなり慣れてる方なら一般の方でも交換作業できます。

 自転車店でする場合は+工賃がかかります。

  


③衝撃吸収が良くない

 空気タイヤのメリットの一つが衝撃吸収力。 中身を塊にすりことによって、タイヤ自体の衝撃吸収力が低下するので、車体に対する衝撃(負担)が増え、私は直接見たわけではないですが、他店で車輪が割れた事例があるそうです。

 

 空気タイヤはどれほど空気圧を上げても、多少なりともタイヤが変形して衝撃吸収したり、カーブを曲がる時に路面に対する食いつきを良くします。



  ・リペアムゲル

  弾性樹脂といえど、かなりタイヤのクッションが固くなります。 段差に乗り上げる時は空気よりも反動も衝撃もきつく、カーブを曲がる時など若干食いつきが悪くグリップが効きにくい。


 ・e-コアフィットインシステム

  中に塊が入っているとはいえ、発砲素材ですのでリペアムゲルよりは反動吸収も路面の食いつきもましです。

  自転車を乗られる範囲がガタガタ道などが多い場合、こちらのほうが向いているかもしれません。




④余計に修理代がかかる

 もし、車輪の修正やスポーク交換の修理が入った場合、タイヤを外さないといけません。 通常は空気を抜いてタイヤを外すだけですが、中身が詰まっているので簡単には外せませんので、タイヤを「切って」無理やり外します。

 とゆうことは、タイヤを新しくしないといけません。 


 ただし、リペアムゲル自体は再溶解させて再充填できるそうなので、車輪修理代+タイヤ・チューブ代+再充填代だけで済みそうです。それでも結構な修理代にはなるでしょう。


 e-コアフィットインシステムの場合はほぼ新しいものをハメ替えることになるでしょう。 

 以前、車輪交換の修理の時にどうやってもタイヤが外せなかったのでタイヤを切りましたがその時、中身がボロボロになって再利用ができなかったことがありました。 結局、交換部品がなかったので普通のタイヤに戻したことがあります。(それでも30分以上かかりました)


 ちなみに、ゴムやエラストマーといえど発砲素材なので、使っていくうちに中身がへたってきてスカスカになってくることがあります。

 この場合も部品全交換になります。





被災地や使用環境によってはパンクレスタイヤでないとすぐ乗れなくなってしまう場合は重宝しますが、空気圧管理が最低限できるのであれば、デメリットなどを考えた場合、私はお薦めしないでしょうね。



一つお断りをしておきますが、上記に記述したことはあくまで私個人の意見に基づいておりますので、どんな自転車に乗って、どんなタイヤを履くかは乗車される方によって意見も様々です。


自分の使い勝手に合ったものならそれで良いと思います。




 きんちゃんのロード・MTBはかなり空気圧を上げて乗るので、路面抵抗が少ない分、雨でもない日にカーブでリアが滑ることがたまにあります。

 


まぁ、なんにせよ、メリットだけ見てやると後々失敗したと思うこともにもなるので、デメリットも考えてから作業してもらうのが良いでしょうね。




メタボ・チャリダー きんちゃんでした。自転車


PS,最近おなか周りのかわいい脂肪達を、よりいじられるようになりました。 しくしく......しょぼん