
最近は守秘義務により事前にコンテをみせてもらえることは少なくなりましたが
CF撮影にはコンテがあります。字だけのもの、絵のあるものと、どちらにせよ
どういうイメージをこういう形にしたいんだよという道しるべですね
コンテには一連の話の流れと、状況(ニュアンスの一部)とセリフ等がかいてあります。
はじめてコンテをみる人がやりがちなのが
自分のセリフだけをみてしまうこと。
でもそれだけならばコンテって不必要だと思うのです。
わざわざ作る理由は人の頭の中にあるイメージをより具体的に
伝えて共有して同じ方向にすすむためなのです。
言葉だけでなくて行間や書いていない空気感や間をよみとりましょう。
例えば
「…ありがとう」
というカットだったら
この「…」に意味があるわけです。
あんまりにも嬉しくて言葉につまっての「ありがとう」
あんまりにも頭にきて怒りを堪えた嫌味の「ありがとう」
表し方も真逆になるのです。
コンテの前後をみるとストーリーはみえてくると思うのですが
自分のでていないカットもその人(役柄の人)の背景を表したり、
何を表現するための、というコンセプトがあったりするのです。
そこにある空気をちゃんと感じることは絶対必要です。
1カットだとしても、その役柄の子にも生きて来た背景があるわけで、
細かい設定を自分できちんと考えて動くと表現に深みとリアリティがでてきます。
ただ、それにとらわれ過ぎると、
先方が意図してたのと違った場合、
自分で修正ができなくってしまうと元も子もないので。
CFの表現って、15秒30秒の間に伝えたいことをつめこむわけで。
一秒づつが本当に大きな意味を持つわけですね。
あるモデルの子がCFのワンカットで顔のアップで
一秒だけの出演だったのですが、そのカットの表情が流れの核となるところ。
もう少し長ければいろんな表現や補足もできそうなものだけど、
そうでないから難しいとしみじみと言っていました。
例えば風景だけのカットでも貴重な1秒を使って伝えたいものがあるのです。
その伝えたい物が何かを分析してよみとれるようにしましょうね。