広告でも演技を要求されることは多々ある。
まず演技のはじめの一歩について書いてみましょう。
(演技は奥が深いものですから、ホントに一歩、
もしくは一歩をだせるために、くらいしか書けないですがf^_^;)

演技というのは架空の状況でいかにホントにみせられるか、
ということだと思うのですよ。
一番難しいのは、どれだけナチュラルにみせることができるか、
だと思うのです。
その部分においてはどれだけ幻が見えるか、
ということのように思います。

例えば、何もないのに、そこにりんごがあるようにみせるためには、
自分自身があると信じて幻を現実のもののように見て、
動かないと、見ている人にはりんごの姿は見えてこないのです。
しかもりんごと言っても青いのか、赤いのか、熟れているのか、
キズがあるのか、食べかけなのか、そのディテールを
きちんと想定把握して動かないと各所に矛盾が生じます。
そしてそのりんごは自分だけの想像のりんごではダメで
他の人と同じりんごでないといけないのです
(それを調整するのが演出を担当される方だったりするわけですね)
普通にりんごがあったらみんな当たり前のように扱いますが
形のないりんごも同じように扱わないと嘘になってしまうのですよね。

経験値が高ければ、いろんなりんごの形があることを知っているけども、
知らないものでも表現をしないといけない場合は多々あります。
そのためにはたくさんの情報と豊かな想像力が絶対的に必要です。

自分自身が知らないものを他の人にわかってもらうなんてことは
絶対にできないわけですから、まずは知りましょう。
まず自分が演じる人にも絶対生きてきた人生があるわけです。
例えば演じるのが1カットだったとしても急にそこに現れて話始めるという
ことだとやっぱり表面的すぎて、嘘のものになってしまいます。
どんなバックグラウンドがあって、なぜそこにいて、そのセリフや
立ち振る舞いなのか?
きっとリアルなことで考えるとそういう流れって絶対あるわけですからね。

経験値が高いといろんな人を見ていたりして、
この役はあの人に近いなぁとかそういうサンプルもいたりするでしょうが
(逆に言うと、普段からそういうストックをすべくいろんなことに
注意して興味を持ってみておいてストックしましょう。これもアンテナですね)
経験値がない場合には、全部作り上げないといけないわけです。
とすると、想像力はとても必要になります。
これも、普段から鍛える必要があると思います。
本をたくさん読んで、絵のないものに絵を想像する、ということや
人の行動や言動から何を言わんとするのか、を察知する
などなど、まず自分でできることもたっくさんあります。